ZYX(ジックス)のMC型カートリッジ「R50 Bloom II」いよいよ9月発売
ZYX(ジックス)ブランドの最新MC型カートリッジ「R50 Bloom II」(¥89,250・税込)
従来の「R50 Bloom(ブルーム)」のグレードアップモデル
知る人ぞ知るアナログオーディオ関連製品の専門メーカーZYX(ジックス)から、同社としてはエントリークラスの「R50 Bloom(ブルーム)」が、このほど「R50 Bloom II」にチェンジされ、いよいよ9月2日から発売されることになった。価格は¥89,250(税込)。
ちなみにZYX(ジックス)は、カートリッジの開発者として永年のキャリアを誇る中塚久義氏により、1986年12月に設立された。中塚氏は1970年代の初めにデンマーク・オルトフォン社に在籍し、同社のアイコンともいえる「SPU」の次代を担うMC型カートリッジ「MC20」の開発に携わる。この「MC20」は、当時一世を風靡したカートリッジで、「MC10」「MC30」というファミリーを生むとともに、今日まで連綿と続くロングラン・シリーズのオリジンともなったモデルである。
ZYXブランドのフラグシップモデル「Omega」(¥399,000・税込)。本体先端にボディの不要振動を排除するボールが取り付けられている点が特徴だ
また、ZYXというブランド名は、Z(時間)、Y(振幅)、X(周波数)という3項目をきちんと整えるという同社のポリシーに由来する。つまり、従来の各周波数における振幅(レスポンス)特性はどうか、という2次元的な特性だけでなく、時間軸という3次元的な情報を乱す要因も徹底して排除しようという設計ポリシーだ。具体的には、発電系のマグネットの磁極方向をはじめ、発電コイルの巻き方向や左右チャンネル用コイルの配置方向、コイルボビンや磁気回路の磁気誘導電流対策など、全15項目を正しく設定することで時間軸歪みを低減しているという。
さて、今回発売される「R50 Bloom II」だが、発電メカニズムに最上級R1000シリーズと同等グレードの、上記のような「リアルサウンド発電系」を搭載している点が特徴だ。また、R1000シリーズ標準仕様のクライオジェニックス(超低温による強度向上)処理済の金属パーツを使用するなど、クラスを超えた贅沢なつくりとなっている。
さらにスタイラスには、中塚氏が同社の創立前に在籍していた並木精密宝石製のマイクロリッジ針が装着されている点も見逃せない。ボディの外装は、不要な誘導電流を排除するため、非金属製となっていることも同社製品共通の特徴だ。
■「R50 Bloom II」の主要規格
●発電方式:MC型
●出力電圧:0.24mV(高出力型・0.48mV)
●内部インピーダンス:4Ω
●針圧範囲:1.7~3.0g(標準・2.0g)
●自重:5.0g
ジャンル カートリッジ メーカー名 ZYX 型名 ZYX(ジックス)
R50 Bloom II価格 ¥89,250(税込) 発売日 2013年09月02日